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丹波天平

  • 執筆者の写真: junpei
    junpei
  • 3月18日
  • 読了時間: 5分


先週に引き続き、山です。

今回は、なんとインスタで知り合ったKさんにご案内頂いて、一度行ってみたかった丹波天平への登山となりました。

既に資格を得て登山ガイドとしてのお仕事を始めたKさんですが、現在国際登山ガイドを目指して受験資格の基準をクリアしたいとのこと。

積雪期のガイド数を満たす為に、一緒に登ってくれる方を募集していました。そもそも、Kさんはマラソン大会に出たり、ものすごいスピードで登山をしたり、身体能力がずば抜けていらっしゃる方。私なんかがご一緒したらかえってご迷惑だろうと、全くお力にはなれないと思っていたのですが、たまたま投稿にコメントしたのがきっかけで、是非ご一緒しましょうという話になりました。

いくつかご提案頂いた中に丹波天平が書かれていたので、一度行ってみたいと思っていた事と、ここのみならなんとか行けるかもしれない。とお返事しました。

話はとんとん拍子に進み、当日6時半に道の駅集合ということで決定。

3月に入ってからの降雪は、直前の週末にも再びあった為、Kさんにノーマルタイヤでも大丈夫かどうか、また雪山フル装備で行った方が良いか等アドバイスを頂き、当日3時起きで道の駅たばやまへ向け出発しました。

小菅経由だと道が心配なので、奥多摩経由で目指しますが、丹波山村はやっぱり遠い!

途中道を間違えながらも、なんとか待ち合わせ時間に間に合いました。


既に駐車場で待っていてくださったKさんの車に乗り、親川付近に駐車。レッカーの不安もあるというのに、Kさんのご好意により登山口まで車でアクセスすることが出来、本当にありがたいこと。この辺りに駐車場が出来れば、登山者ももっと増えるだろうになぁ…。

さてさて、装備を整えいよいよ登山開始。

奥多摩にありがちないきなり急登で、かつてあった高畑集落の名残を見ながら徐々に高度を上げていきます。

親川からの登山道の整備にも携わっていたKさんのお仕事の軌跡がテープやロープ等随所に見られ、登山道の有難さをしみじみ感じながら歩いていましたが、だんだん道はヤバヤバな雰囲気になってきました。倒木でしばしば通せんぼされており、踏み跡もない。まるで破線ルートの雰囲気で、崩れかけた狭いトラバースの連続!!本当にここが実線ルートなのか!?私一人だったら間違いなく遭難しているところです。

整備して1年足らずでここまで荒廃してしまうものかと、Kさん自身もかなり驚いていました。

そして、帰宅して改めて地図を見てみると、「後山の前後は山道不明瞭」との記載が…。

あ。ちゃんと書いてた!!(笑)

Kさんという神ガイドと一緒であればこそ、こんなヤバイ道も安心して歩けるというものですが、かつてここに来ようとしていた自分の安易さを思うと、実線だからと言って安心してはいけないんだな。と恐怖を感じました。


いくら道を整備しても、やはり後に人が幾度も踏み固めるからこそ道ははっきりくっきり造られていくものなのだな。と、納得です。

途中かなり狭い雪道が多出してきたので、ここでチェーンスパイクを装着。怖い箇所もありながら、なんとか先へ進んでいきます。

暫くすると保之瀬天平に差し掛かりました。既に良い雰囲気です。Kさんの話によれば、天平(でんでいろ)というのは焼畑農業をしていたところなのだとか。昔の人というのは本当にスゴイ。こんな険しいところに住んで、毎日山を登り、更にそこで農業をしていたなんて。

途中木々の間から見える雲取山や七ツ石山が至近距離で見えることに感動したり、飛龍山への険しさを改めて感じたりしながら、楽しい山歩きは続きます。また、途中でKさんが話してくれる様々な山にまつわるお話が面白い!

平将門伝説や飛龍山と妙見信仰の話等、さすがガイドさん!よく勉強されているのだなぁ。と改めて感心してしまいました。

特に北極星と北斗七星からなる妙見信仰のお話は興味深く、菩薩=北極星、龍=北斗七星を指すのだそうで、丹波山村にある山こそが、大菩薩嶺と飛龍山なのだと!!スゴイ!

ここからは完全に雪山で、広々した緩やかな斜面を進みます。こういう広々したところは、方向感覚を失いがちで、Kさんたちがつけてくださっているテープ頼りになります。すっかり雪景色になった明るい道を進み、最後の急登を越えるとようやく丹波天平へ到着!!

思った通り、本当に素敵なところです。









ここで少し休憩し、いよいよ核心部である破線ルートを下ります。

しかし、実際歩いてみると歩きやすい道が続いており、一箇所だけ狭いトラバースがあるだけで安心して下りることが出来ました!

そして最後の最後、丹波小学校の敷地に足を踏み入れ、なんと給食センターの真横を通るというトリッキーさ!!

無事に下山できて何よりです。これも全てはKさんのおかげ!!

そして親川に停めたKさんの車を無事にピックアップし、Kさんおすすめの灯里で美味しいランチを食べ、お別れとなりました。

本当に何から何までお世話になり、ありがとうございました!!

国際ガイドの資格を得て、より沢山のお客様に山の魅力を伝えていけると良いですね。

心よりご活躍をお祈りしています♪

そして、これからもどうぞよろしくお願いします。


【今回の丹波天平記録】

行動時間 4時間06分(3時間40分)

■山行時間 3時間55分


6:45 親川

9:20〜9:30 丹波天平 2’35(2’35)

10:51 丹波小学校 1'21(1'10)



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