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執筆者の写真junpei

予定変更〜冬の川苔山〜



今年の目標は、破線ルートを攻略すること。そして避難小屋に泊まって縦走もしてみ たい! その目標を達成すべく、まずは第1弾として、前々から行ってみたかった蕎麦粒山に 登る計画を立てました。 このミッションに参加してくれるのは、Nちゃん。 私自身もまだまだ実地訓練が足りてはいませんが、地形を読む際の相棒なって欲しい という期待を込めて、単独行をするに当たり読図の勉強でかなり役立った平塚晶人さ んの「地図の読み方」をNちゃんには薦めました。 さて、話は戻って蕎麦粒山です。 一般道でこの山に行くには、ヨコスズ尾根を辿り天目山の山頂を踏み、尾根筋を東に 進んで蕎麦粒山、更に日向沢ノ峰を通って川苔山、そして鳩ノ巣へ下山というかなり のロングルート。 そもそもこの行程は、日帰りの山行としては大分無理があると思っていたことから、 私は以前から直登を考えていました。ただ、問題なのはそのルートが破線であり、途 中不明瞭で道迷いの危険性もあることでした。1/25,000の地図を食い入るように見つ め、地形を読みますが、主脈の尾根筋を辿って行く事から、なんとかなるのではない かと今回勇気を持って選択することにしました。 ところが予定の3日前に奥多摩では降雪があり、雲取山に至っては30 ㎝の積雪とのこ とで、山の選定を前日ギリギリに持ち越し、ネットからの最新情報入手に力を入れま した。 登山前夜二人で協議した結果、雪山登山になっても安心して登れる山「川苔山」を 登る事で最終的に決定。 最新情報では、川苔山にもある程度積雪がある様子。その状況によっては、普段より 余計に時間がかかるであろう事が予測される為、6:04発のバスで川乗橋へ向かう事に しました。 早朝、奥多摩駅発のバスに乗ったのは私達たった二人だけ。運転手さんと雪の状況を 交わしながら発車を待ちます。15分程で川乗橋バス停へは到着。運転手さんから「気 をつけて」とお守りの言葉を頂き、お礼を言って下車しますが、まだ日の出前でかな り暗い状況でした。 とは言え、ヘッドランプを使用する程でもなかった為、そのままブラブラと林道を歩 き始めます。 いよいよ登山口に到着で、万全を期してゲイターを装着、軽アイゼンもいつでも付け られるようザックの上部に入れ直し歩き始めました。多少凍結個所もありながら、慎 重に歩けばなんとかなりそうな道が続きます。40分程沢筋を歩いた所で、一番の見所 「百尋ノ滝」へ到着。しかし、前日ブログで報告されていた「50%の氷瀑」だったは ずの滝は、ここ2日続く厳冬期にはあるまじき春並みの温かさで融けたのか、滝の淵部 分が多少凍った程度。 かなり落胆はしたものの、美しい滝には変わりありません。暫くマイナスイオンを浴 び、景色を堪能した後で先へと進みます。 滝の上部から続く巻き道に度々出現する雪に、アイゼンが必要な箇所は結局のところ 殆どなく、最も積雪が予想されるエリアは山頂北側の沢筋のルートを残すのみとなり ました。 懸念していた通り、山頂直下北側の沢筋に入ると急激に雪が増えてきました。 しかし、この週末に入った多くの登山者のトレースもあり、沢筋から尾根に乗るわか りにくいポイントも難なく通過することができました。最後の尾根に乗ると、思った 通り殆ど雪はなく、最後の分岐から山頂までの数百mだけ、20㎝程の積雪がありまし た。この山頂へ向かう開けた尾根道は、川苔山の中で私が一番好きな部分です。 せっかく雪山を楽しもうと思って意気込んでいたこともあり、ズボズボと降り積もっ た雪の中を闊歩して行き、山頂へ到着です。 天気は快晴、気温は真冬を疑う程の温かさで、最高の登山日和でした。 お湯をわかし、カップラーメンを食べ、1時間程ゆっくりと山頂の景色を楽しみまし た。 東を除けば、ほぼ360度の眺望がある川苔山。この日は、過去最高の眺めでした。 南は丹沢、大岳山、御前山、そして富士山。その手前から六ツ石、更に石尾根が続き 、鷹ノ巣山、高丸山、雲取山までの稜線がくっきりと見え、その左手には大菩薩嶺。 雲取山からは川苔山までぐるっと尾根続きで酉谷、天目、蕎麦粒といった山々。 いくら眺めていても飽きない素晴らしい景色でした。 風が強くなってきたので、山頂を後にし、順調に鳩ノ巣へと下山したところ、なんと おとなり古里駅沿線での火災の影響で青梅線は上下線とも不通とのアナウンス。 予定時刻には1時間程猶予があった為、駅近くにあった蕎麦屋に入り、かけそばと缶ビ ールで楽しい時間を過ごした後、帰路へとつきました。 結果的に雪は殆どない状態での登山となりましたが、ただでさえ入山者の少ない蕎麦 粒山はもしかするとラッセルを余儀なくされる区間があったかもしれません。 破線ルート攻略は春までお預けになりそうです。 今年は、途中宿泊しつつ山深さを味わいながらの登山が出来るようにする為に、 精進を重ねていきたいと思います。 Nちゃん、今年もよろしくね♪ 今回の川苔山登山記録】   行動時間 7時間 50分(標準タイム  6時間10分)               ■山行タイム  6時間5分 6:20 川乗橋バス停 7:03〜7:23 細倉橋 43(45) 8:10〜8:20 百尋ノ滝  48(45) 9:43〜57 分岐 1’23(2’00)   10:07〜11:07 川苔山(1363.2m) 10(10) 13:08〜13:26 大根ノ山ノ神 2’01(1’40)   14:00 鳩ノ巣駅 36(30)


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