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執筆者の写真junpei

会津駒ケ岳




久しぶりの奥多摩への登山を楽しんでから間もなく、師匠から会津駒ヶ岳のお誘いを受けました。

当然のことながら、二つ返事で了承!色々ありながらも最終的にはNちゃんも行けることになり、いつもの3人で出掛けることになりました。

宇都宮で師匠に拾ってもらい、一路檜枝岐村へ。

登山口などを下見に行きがてら、郷土資料館も覗きます。ここ檜枝岐村は、平家の落人伝説が残る土地とのことで、なかなか興味深い文化が残っているようでした。

さて早目に宿に着いた私たちは早速温泉に入り、前夜祭へと突入しました。

ほろ酔い気分で夕食の時間になり、親切なお母さんの一生懸命なお料理の説明に聞き入りながら、珍しい数々のキノコ料理等に舌鼓を打ちつつ、お酒も沢山頂いてかなりいい感じに出来上がり、宴会終了後速攻で布団に入りました。

翌朝は5時に出発。しかし、空には星が瞬いていたにも関わらず、何故か雨が…。しかも、まあまあの勢いだった為、致し方なくスパッツと雨具装着で出発せざるを得ない状況でした。ヤマテン予報ではかなり良い予報だったので、やがて止むだろうくらいに思っていましたが、出発して暫くたってもまるで止む様子はなく、標高が上がるにつれて道に積もる雪がどんどん増え、挙げ句の果てには細かい雪が微量ながらも降り続くという最悪のコンディションになっていきました。

ベンチが設置されている1990mのピークに到着してみると完全に地面は雪に覆われ、木道にもしっかり雪が積もっていました。ただでさえスリップしやすい木道に積雪…先が思いやられます。

登山道は完全に雪山の様相を呈し、とんでもないことになったと不安がつのります。まず、こんなに積雪があるなんて予想だにしなかったこと。チェーンスパイクは車に置いてきてしまったし、木道の下りは相当恐ろしいだろうし、かなり気温も下がってきていた為、人が踏み固めた木道が凍りつく可能性も否めません。

ようやく到着した駒の小屋前で、私達を追い抜いていったご夫婦と再会したので既に山頂に行ってきたかどうかを尋ねると、どうしたもんか思案中とのこと。彼らもアイゼンの類いを持ってきていないため、天候が回復しそうもないことも加味すると、危険だと踏んでいるらしい。風も強く、ここまでの行程でかなり時間もオーバータイム気味だったこともあり、引き返すのが賢明だと私は思ったので師匠に提案しました。しかし、ここまで来てピークを踏まずに戻るという考えは、どうやら師匠には微塵もなかったらしく、ずんずん進んでいってしまいます。あーあ。しーらない!と思いながらも、師匠ご本人が大丈夫ならまぁいいかと続きます。

そして、なんとか山頂へ到着。当然のことながら、完全にガスの中だった為、眺望はゼロ。これ以上進んでもリスクが増すだけなので、中門岳には寄らず、速攻で来た道を戻ります。

駒の小屋で、朝御飯の代わりに作っていただいたお弁当を食べた後は、慎重に雪の積もった木道を進みます。

1990mのピークを過ぎると、雪はようやく無くなったので、一安心!

残りの登山道をひたすら下山します。水場からの急坂に「あれ??こんなに急だったっけ!?」と半ば驚きながら、無事に登山口に到着!

おそらく今シーズン初の積雪だったと思いますが、あの量の積雪は完全に誤算でした。やはり、少しでも懸念材料があるときには多少重たくても携行するべきだったなぁ。と、今回は反省。

しかし、山行的には、なかなか見られない景色を見ることが出来、なかなかの収穫ではありました。

何事もなくて本当に良かった…。神様、ありがとうございます!!

急遽お誘い頂いて、今回は紅葉と雪景色、そして桧枝岐村の温かい人情に触れることのできた、いつもながらの楽しい登山となりました。

師匠、Nちゃん、ありがとうございました!!


【今回の会津駒ケ岳登山記録】  

 

 行動時間 7時間49分 (5時間55分)

 6:00 滝沢登山口

 7:47~8:00 水場 1'47(1'30)

 9:32 駒の小屋 1'32(1'30)

10:05~10:10 会津駒ケ岳(2,132.6m) 33(20)

10:55~11:00 駒の小屋 45(15)

12:19〜12 : 30 水場 1'19(1'10)

13:49 滝沢登山口 1'19(1'10)

  

∴ 百名山記録 34/100   【丹沢山 奥白根山 筑波山 草津白根山 四阿山 浅間山   金峰山 瑞牆山 火打山 妙高山 大菩薩嶺 鳳凰三山  谷川岳  蓼科山  雲取山 八ヶ岳 常念岳 仙丈ヶ岳  甲斐駒ケ岳 赤城山 男体山 岩木山 富士山 美ヶ原 北岳 両神山 鳥海山 霧ヶ峰 那須岳 至仏山 安達太良山 木曽駒ケ岳 御嶽山 会津駒ケ岳】

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